餡とコーヒー

和菓子とコーヒーに癒されるひとりが書いています。

印象

文庫になっていたのでココ・シャネルの名言集を読んだ。

「ココ・シャネルの言葉」山口路子

だいわ文庫

 

戦時中の人で、モードの革命を起こした経緯と彼女の強烈な言葉が描かれていた。

 

『仕事のためには、すべてを犠牲にした。

恋でさえ犠牲にした。

仕事は私の命をむさぼり食った。』

 

彼女の言葉を読むと、自分を律しながら野心を持った孤高のビジネスウーマンという印象を受けた。

今でもそうそういないタイプだと思うが当時の女性の立場からすると目立つ存在だったんじゃないかと思う。

大変な人生の中で自分を曲げないその信念に敬服した。

 

この本を読んでから、他の人はどうやって今の仕事に就いたのか、何のきっかけでその職業を選んだのか、どうして続けていけるのか気になった。

 

ひきかえ、私は自分の身の置き方すら見えていない。

 

焦る気持ちはあるけれど、入院していた頃よりはまだマシだろうと自分を元気付けてみる。

 

 

中心

以前は腰が痛くて大変だったのに、今はなんともない。
当時からすると、すごいことだ。

腰だけでなくウオノメがある時もそうだけど、
体の一部がままならないだけで、歩くことまで苦痛で、結果的に行動範囲が狭くなる。

しかしその代わり、歩幅が小さくなることで人の優しさや同じように頑張っている人に気づくこともある。

歩ける時も歩けない時も自分自身が真ん中なのだ。
どんな時でもブレずに真ん中にいて、四方八方に視点を巡らせた方がいいと思った。

次からは自分をもう少し大切にしていこうと思う。

 

フルーツティー

心に余裕を持てたらいいなぁ、と最近思います。

 

お茶を入れる時間ですら待てない私は、いろんなことで損してるのかもしれないです。

 

フルーツティーというものを買ったのだけど、ドライフルーツと茶葉が9:1という代物でした。

 

レシピが同封されていました。

残ったフルーツをバターで炒めて蜂蜜を入れて甘くするんだそう。

 

美味しそうだからやってみようかと思う反面、面倒臭いという気持ちもあります。

 

心に余裕があって丁寧な生活をしている人は、きっと何気なくできるんだろうな、と羨ましくなります。

 

 

生かさない

私は生かすことが苦手だ。

 

持っている品物を役立て生かす、

自分の経験を生かす、

人脈を広げて生かす、

 

これらが出来たらなんて素晴らしいんだろうって側から眺めている。

大して焦るわけでもなく、

そう、恐ろしいほど私は無頓着に過ごしている。

 

つまり私は、もう持っているのにも関わらず、塩漬けにして生殺している状態なのだ。

 

これまでの私の個性が内側で肥大化する中で、

実社会での適応力が乏しいことに落ち込む。

 

生かしていないから落ち込んでいるのかもしれない。

そのことすら気付けず、無頓着に食べ息をしている。

 

 

寄り道

寄り道の誘惑と戦っています。
以前の奔放な生活の中で染み付いた寄り道癖です。
この出費がトータルでかなりかさむ事から、今ではなるべく寄り道を控えようとしています。
通勤途中のカフェやファーストフードの誘惑は強敵です。
今日は気の緩みで駅のカフェに入ってしまいました。

生クリームカスタードのパンとコーヒーがとても美味しかったです。

そのまま満足していればいいのに、食べてしまうといつもの手持ち無沙汰に戻ってしまうのが勿体無い気持ちになります。

なのでこのブログアプリを起こして書くことにしました。

後ろめたく入ったカフェでも、ここで食べたつめたく冷やされた生クリームカスタードパンに出会えて嬉しかったです。

岡山で昭和34年創業の清水屋の生クリームパンとブラックコーヒーが心に残りました。

上手くまとまりませんでしたが、寄り道が好きなのは否めないと言いたかったのかもしれません。

 

一昨年のコーヒー豆

その時は新鮮で渋谷で買ったコーヒー豆だった。

私は残り少なくなったのを放置していた。

 

その存在を無視していたが、捨てることも出来ないので先ほど挽いて飲んでみた。

 

気になる臭いが鼻をついたが、味は変わってなく爽やかな飲みごたえだった。

 

嗅覚というのは慣れると気にならなくなる。

 

そのせいなのか臭いが気にならなくなると、飲みやすいコーヒーとして楽しめた。

 

捨てずに飲めて良かったと思う。

 

これからまた新しい豆を買ったり、お店の人と話したりと先に進めるような気がする。

 

 

 

 

 

味の表現

特にミシュランなど美食の世界には興味は無いので、

別の目線で食べ物のもつ複雑な味の表現方法を試みたいと思う。

 

【谷中生姜】

テーマ

齧った時の苦味と辛味、青臭さ

 

本文

齧った瞬間に弾けた谷中生姜の水分が私の舌を刺した。

鋭いその辛さは、さっきまで生きていた事を表すかのように青々とした苦味を含んでいた。

噛むごとに耐え難い辛さが口の中に広がると、10代の子どもに理不尽だと泣き叫ばれているように切なくなった。

しかし私は奥歯ですり潰した。無感動な大人を装って谷中生姜の辛味を味わい、いただいた。