さんまの塩焼き定食
今週のお題「最近おいしかったもの」を書いてみます。
お昼を食べようと、食堂系チェーン店に久しぶりに向かいました。
のぼりに「さんまの塩焼き定食」と出ていたので迷わず注文。
さんまの塩焼きに関しては子どもの頃から大好きだった記憶があります。
かつてアメ横では魚屋さんが軒を連ねていたので旬の魚が安く買えました。
週末に父が喜々として買ってきたものはさんま20匹500円。
ビニール袋に無造作に入れられたさんまは、それからしばらくの間、わが家の食卓のメインになりました。
子どもの頃から変わらないさんまの塩焼きの食べ方。少しご紹介します。
さて、注文したさんまの塩焼き定食が運ばれてきました。
子どもの頃は食べられなかったワタも、大人になってからは好物になりました。
何故か真っ先にワタへと箸が動きます。
大根おろしにお醤油を少し垂らし、辛味の残っているおろしをワタに乗せて一口。
ワタといえど生臭さはそれほど無く、独特の香りがするのです。
この時、自分自身が生きている実感がしました。
身の部分は、背中の脂がのっている場所からつついて背骨から剥がします。
小骨はさんまの場合は柔らかいので気にせず食べても大丈夫です。
この時はもう無心です。
ご飯と、大根おろしを乗せたワタ、身の部分を交互に口に運ぶだけです。
ワタの仄かな甘みと苦味、大根おろしの爽快感が合わさって味覚をあらゆる角度から刺激します。
身のしまった食感とご飯が口の中で合わさると、食欲をさらに増進させます。
さんまを食べ終わった頃にお味噌汁の存在を思い出し、飲みごろを一口飲んで一息つきました。左上に配置された冷奴をデザートがわりに頂いて完食です。
所要時間は20分程。
幸せのひと時でした。
思い出深いさんまです。
今では高くなり、うちで焼く機会も減りました。
ここで食べられて良かったです。
久しぶりに子どもに帰ってぱくぱく食べました。