餡とコーヒー

和菓子とコーヒーに癒されるひとりが書いています。

古書店

家にある100冊位の本を売った時の事だ。

 

まーあるわあるわ、自分の過去が本棚から一冊ずつ手にするごとに繰り広げられていった。

腰痛に病んでいる頃に購入した本や、

心理カウンセラーを目指していた時の本、

小説の文庫本、

料理の洋書、

ここ数年の私の軌跡がバタバタと積まれていった。

 

私は本が好きだ。

けれどそれ以上に、本に対して心の拠り所を求めていた。

本が友達、なんて思っていた時もあった。

 

私は生まれた時から家業の本棚に囲まれてきて、

中でも箱入りの上製本に馴染みのある環境だった。ただし商品のそれらを読むというわけではなかった。

 

沢山の箱入りの本を見てきて馴染んできた人生で、先程最後のお別れをした。

 

父の本棚にあった漱石全集を最後に積み、手で触れた。

ああ、最後か、もう箱入りの本に触れることはないのだなあ。と思うと涙が出た。

 

 

だけど不思議なことに、近所の古書店の社長に持って行って貰うとサバサバした気持ちになった。

 

等身大の私を実感した。

今までの私は古書店の娘として本を愛していた。

 

自宅に残った本から一冊を手に取り、少し読んだ。

本の世界に入り込んだ。

 

本屋という皮を脱ぎ捨てたような時間だった。

とどのつまり読んでもいないのに本に愛着をもつ蒐集家だったのだ。今ではそう思う。

 

これからは一冊一冊読んで大切にしていきたいと思った。

 

 

喪失感

母が亡くなって12年、父が亡くなって4年です。

2人姉妹の姉とはこじれて遺産分割調停をしました。

 

夫との10年の夫婦生活はすれ違いで別居、離婚となりました。

 

1人で営んでいた自営業も父が亡くなってからたたみました。

 

それ以来、腰痛など身体の不調が続いて定職も就けず持病の精神疾患も続いています。

 

相続した一軒家にただ1人住み、この家も手放す時期になりました。

 

今、少しずつ両親の遺品や家具を整理しています。

 

これまでの物事を全て失うことになります。

自分で選んできた人生と言えばそれまでですが、

この先に何がどうなるのか不安でたまりません。

 

父が亡くなった頃、喪失感から派手な生活をした事もあります。

それは今思うとかなり間違っていました。

 

またそうなるのか、それとも経験則でならないようにできるのか、それも心配です。

 

これからの喪失感と闘うために、打ち込む事が欲しいと思っています。

 

そう思うとやっぱり仕事がしたいです。

決まった仕事をして、

仕事の事を考えて、

成果を出したり出せなかったりを繰り返して、収入を得て、

休日には好きな事をしたりして

 

 

 

 

…今度こそ目的を持って生きたいです。

 

 

伝える。

今まで自分のことばかり考えていたけれど、

今度からは伝えていくことにする。

 

その人それぞれの持つ本当に大切なものを、多くの人に気づいて貰えるように伝えていきたい。

 

その為の方法を考えよう。

 

こういう事は自分に自信をつけないと伝わらないから、

 

まず私の生活のことは心配しないようにして、

そして自分を好きになって、

 

今まで生きてきて感じたことや思ったことを噛み砕いて文章にしよう。

 

何がいいだろう。

 

和食のレポートや、

絵本の構想もいい。

ショートショートや小説を書こう。

 

その為に生きていく。

 

ここに言い切っておこう。

 

新しいページが出来たらリンクを貼りますね。

 

(o^^o)