七転び八起き
数日前の散歩で通りすがりの車の形に気を取られていたら、足がもつれて大きく転んだ。
道路に対して真正面に伏せた形で打ったので、肘と手のひらの皮が擦りむけてしまった。
ハンカチで押さえながらトボトボと帰る途中、病棟の人とすれ違った。
立ち話をして少し気が紛れた。
それどころか、転んだことを後で話のネタにできるかまで考えていた。
時間が経って今思うことは、あの時どうしてあんなに気を取られていたのか…不思議でしょうがないことだった。
何を考えていたのか、車を立ち止まって見なかったのは何故か…
そうして検証しているうちに、自分の気性を観察するようになった。
周りに気が向き過ぎている時、
建設的な考えができる時、
満足してのんびりできている時、
などなど自分なのに面白い。
時間があるからこそ多くを知ることができる冬眠(=入院)だと思った。