女友達
久しぶりに会った友人を家に泊めた。
このコはバイトの同期で、初め会った時から強引でやけに人を型にはめる話ぶりが嫌だった。
でも、あとで気づいた。
いつも明るく感情豊かで素直な性格に、休憩時間のたびに癒されていたんだ、と。それから見る目が変わった。
…実際は仕事内容の愚痴だとか世間話だとか噂話の弾丸トークなのだから、疲れてるはずなのだけど。
ある時、私が悩みを話すと応えるように自分の経験を話してくれた。
それだけなのに、なんだか分かり合えた気がして嬉しかった。
私は過度に人に気を使う欠点がある。
それは、簡単にいうと状況がわからないからなのだけど、たいていは長時間一緒にいる人を疲れさせてしまうらしい。
(此方だって数倍疲れるわけなのだけど)
その日もシャワーの順番などで少しギクシャクしたけれど、次の日の朝食を食べながら、いつものように明るく言いたい事を言っていた。
言えそうだったから欠点の部分を伝えると、そのコは
"もっと図々しくならなきゃダメだよ"
と言った。
いい奴だと思った。
駅までの途中にある公園のあじさいを見せると喜んでいた。
"また懲りずに来てね"
と、笑顔で送ることができた。
何だか来てくれたのが本当にありがたかった。
私は同性の友達が少なく、少ないから特に仲良くなると嬉しくて、家に泊めておもてなししようとして失敗する。
過去にも5回ほど失敗かつ疲労している。
付き合い下手な奴、と読む人は思うかもしれない。ホントそうだ。
同性との人間づきあい方、どっかに書いてないですかね(^^;;