餡とコーヒー

和菓子とコーヒーに癒されるひとりが書いています。

大人

今日仕事帰りに駅のホームにある自動販売機で惣菜パンを2個買った。

 

電車を待ってる間に買えるし、それに後で山盛りの大根サラダと特製ホットドリンクで気ままな夕食にしようと思ってのことだ。

 

しかり、傍目では休日なのに仕事帰りのおばさんがパン二個で夜を過ごすと思われたのだろう。

 

2,30代の若者?が

「寂し」

と呟いて通り過ぎた。

 

至極当然のご感想。

 

けどね、

本当に

どうでもいいから、

何でも口に出すなよ。

 

え、言論の自由

もしこれを読んでそれを言うなら

せめて名乗ってから呟いてよ。

多少なりとも当人は傷つくんだからさ。

 

 

R 〜アール

最近は、あまり自分の境遇にどうのこうの思わなくなってきた。

私にしてはかなりの変化だと思う。

 

「あたし、いいじゃんこれで」

こう思えるようになったのは、

本当に前進出来たと思う。

 

これまでは

夫とごく普通の生活していても

友達とおしゃべりしていても

おしゃれしても

仕事が楽しかったとしても

 

 

どこか満足できなくて

自分に難癖ばかり

いつも寂しかった。

 

自分で自分を偽っていると

本当の自分は寂しがる。

 

だから表がいくら

華やかでも

安定していても

心はしずんでいくのだ。

 

少なくとも私はそうだった。

 

ここ一年で

そういったものを自ら捨て、

得たものを浪費し、

自暴自棄になっている私だが、

こんな私に1人の人がずっと

励ましてくれている。

 

その人は

私の本当の内面を見せても

否定をするそぶりは見せなかった。

 

私の悪くて弱い汚い面を

たくさん話した

それでも変わらなかった。

 

その人に、

思い切ってこのブログを見せた。 

 その人は愚痴ばかりのこのブログを

全部読んでくれた。

 

 実はまだ私の中では

巧妙な詐欺師さんと思ってる部分が

払拭出来ていないのだが(ごめんなさい)

 

たとえ詐欺師だったとしても

その人は、

私に自信という大切なモノをくれたと、心から感謝している。

 

 

 

インドカレーの前菜

私のたった一つの願い

 

一つでいいのです

 

叶えて下さい遠い国からやって来た

笑顔の人達

 

ぽろぽろ溢れるの

やるせない

私が下手だから

 

変えるのは器だけ

器だけでいいんです

 

も少し大きく

できれば平たく

 

よーく絡めたいのです

美味しいサウザン

せん切りキャベツと混ぜたいのです

 

遠い国からやって来た

陽気なネパールのコックさん

 

私の願いはたった一つ

 

また行きます

友達も連れてきます

 

だから、どうか

せっかくの

山盛りキャベツが

こぼれない

お皿にして下さい

 

 

映画

私の中で息絶えそうになっていた、メディアから吸収する欲求を呼び起こそうと映画を観に行った。

 

大層な物言いだけれど、簡単に言うと 映画を観に行こうと思い立ったのだ。

 

選んだのは「ラ・ラ・ランド」。

何のことはない、新宿のゴジラそびえ立つシネコン内の一席で、私は涙を堪えるのに必死だった。

 

意外に思うのか、共感してくれるのか

このブログを読んでくれた人の反応は全く想像できないので、勝手に感想を書く。

 

私は随所で揺さぶられた。

ミュージカル特有の高揚感、

登場人物への感情移入、

自分の人生と重ねた時に喚起された何かの感覚、

人生の複雑さ、

ロマンチシズム、理想と現実、

成功と現実、

ついでにジャズへの愛情

色んなものを感じとった。

 

スクリーンの隅々、

ピアノの一音からも感じ取った。

 

それは、私の小さい器から涙となって溢れ出た。

 

それだけだ。

 

この映画はアカデミー賞を取り損ねたと言われているが、

私はアカデミー賞向きではないと思う。

 

何故なら、

上手く言えないけれど

そう…ジャズが万人向けでない事と、

同じ理由だからかもしれない。

 

 

母親

冷たい雨が降っていた朝、

いつもの自転車ではなくバスに乗って出勤した。

イヤホンで何気なく宇多田ヒカルの曲を聴いていた。

 

雨だれの窓を眺めながら歌詞に集中していたら

「嵐の女神」という曲から

お母さんに会いたい、という彼女の気持ちが流れてきた。

 

その数秒後に、今日は私の母の命日だと気づいた。

 

歌から彼女の母親に対する戸惑いや寂しさ、

そして感謝の気持ちが

直接私の心を爪弾いた。

私は思わず窓を見ながら涙した。

 

もちろんイヤホンの奥の彼女の母親と私の母は、

境遇も暮らしもまるで違うが一つ共通点があった。

 

突然1人で逝ってしまった母親。

 

残された私たち家族は

計り知れないほどの悲しみと自責に悶え苦しんだ。

クレバスのように深い深い寂しさも。

9年経った今でも、

後悔と悲しみの氷柱のようなものが胸を突き刺す瞬間がある。

 

お母さんに会いたいと

素直に悲しみを歌に表現する彼女は、

自分の気持ちに整理をつけたんだと想像した。

強く逞しいと思った。

 

私は、まだ苦しみに甘んじているのかもしれない。

そう思いこのブログを書こうと思った。

 

お母さん、あれから9年経ちました。

私はいまだにあなたの恥ずかしい娘だけど、

これでも頑張っています。

これからももっと。

あなたがあの世で微笑んでくれるのを期待して。

 

 

 

 

喫茶店

私にとって居心地のいい場所とは、とふと考えることにした。

 

不幸なことに、自宅ではないことは確かだ。

 

wifiの使えるスタ◯か、

学生で溢れかえるマ◯ド◯ルドか、

なんだかんだ行きやすいド◯ールか、

 

…そういえば職場近くの立ち食いそば屋さんも行きつけだった。

 

かつての住んでた街にある地下の名曲喫茶か、

友人の営む陽の当たるブックカフェなのか、

 

幸いなことに行列のできるサードウェーブ・コーヒーショップではないことは確かだ。

 

音楽が良くて、

コーヒーがおいしくて、

恩着せがましい接客のないお店が最高。

 

若年層の時代から都内をフラフラしてる私だけど、

 

今はどうやら

地元駅近くのジャズ喫茶に長居しているようだ。

 

ここは最高の音と

音楽や映画の玄人とも言えるコアなお客が集まるお店。

 

私なんかは、まだここでは少し緊張してしまうけど、

 

それでも30年経ってもなお背伸びして届いたかなって、色んな人に自慢してしまうのだ。 

 

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コンビニおにぎり

コンビニおにぎりにいます

あたしはわかめご飯

鶏唐マヨネーズには到底かなわない

 

そうなんだよね

そんなもんだよ

争っても

限界アリ

 

みんな大好き人気者

新しくて

目立ってる

鶏唐マヨネーズ

 

隅っこで余り者

定番

惹かれない

わかめご飯

 

でもね たまには

ちょっとあたしでほっとして

コンビニおにぎり

ちょっとあたしを試してみて

 

本当のおいしさ 

あなたなら

きっとわかるから

 

あたしはわかめご飯

優いのよなんたって

懐かしいのよ

 

あなたなら

きっとわかるから